最近、小説を読むことに、はまっているんです!!
中学生、大学生のときのブームが再到来しました。
その中でも、宝島社出版の「倒産続きの彼女」(作者:新川帆立)は、何げなく書店で並んでいたものを購入したのですが、普通に面白くてドハマりしました(笑)
作者の方が弁護士さんなので、その点も興味が惹かれました。話の展開の仕方が斬新で、ミステリーとしても読みながら考えさせられます。新進気鋭とは、まさにこのことなのかもしれません。
ここでは、その中で取りあげられていた「醜いアヒルの子の定理」について、見ていきたいと思います。
まず結論から言うと、この定理は「純粋に客観的な立場から物事を比較した場合、どのようなものも同程度似ている」ということを示しています。1969年に理論物理学者である渡辺慧氏によって提唱されました。私の修士論文で扱ったテーマである定理と、同じ年代に成立した定理なんですね(自虐)
もし、あなたが同じ色のアヒルどうしを見た場合は、みな同じだという感想を抱くと思います。一方、黄色のアヒルと黒いアヒル(白鳥の子)を比較して見た場合、その違いは、一目瞭然であるように思われます。そうすると、この場合も同程度に似ていると言えるのでしょうか?
果たして、この定理は正しいものと言えるのでしょうか?
この定理のミソは、”客観的に”というところです。
黄色のアヒルと黒いアヒルにおいて、人が感じるその違いは、「色」という一要素を見ているにすぎないということです。つまり、その「色」という一要素が、強い主観的な印象を人に与えているだけなのです。そもそも、「色」という要素を抽出せずに両者を比較した場合、くちばしがある、羽がある、水上を泳ぐといった点で、両者は同程度に似つかわしいと言えるでしょう。
育って来た環境が全く異なる人間や、性格が全く合わない人間(相手)であっても、この定理からすれば、その違いは主観的なものにすぎないということですよね。確かに、そもそもが同じ人間である以上、同程度の構成要素を持ちあわせているのは事実です。ということは、同じ人間である以上、誰とだって仲良くできますよね!(棒読)
以上をまとめますと
私たちが物を見るときは、大体が先入観をもって物事の異同を判断しがちです。だからこそ、それを訓示的に思い出させてくれる、この定理は何だか奥深いですよね!
【メルカリ】
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